マンション売れたら何をする?
マンションが売れるまでは、内覧につぐ内覧ですので、やることはとてもシンプルです。
では、いよいよ売れたとなると、様々な手続きが始まるのですが、これがなかなかわかりづらい!
今回は、中編として、おもに銀行関連の事前手続きについて解説します。
目次
手続きのポイントは4つ
復習となりますが、マンションが売れた後の手続きは、大きく4つに分類できます。
- 売却手続きの準備
- 売却の契約
- 銀行ローンの返済準備
- 銀行ローンの返済決済
この4つのステップの前半については、「マンション売却後の手続きについて(前編)」で解説をしていますが、今回は、銀行ローンの返済の事前手続きの仕方についての解説となります。
銀行ローンの返済準備
銀行のローンを返済するにあたって、いきなり現金を持って行っても返済はできません。
予め、返済にかかわる手続きを取る必要がります。
まず、銀行に電話をしよう
マンションの売却に伴うローンの返済は、繰上返済の一種ということになります。
このローンの繰上返済の手続きをどのくらい前にしておくべきかというのは、契約しているローンの種類により異なりますが、返済をする2週間前から1か月前には手続が必要という規約になっていることが多いようです。
そのため、マンションの売却が決まり次第、まずは銀行に一報し、どのような手続きが必要かを確認しましょう。
返済手続きの流れを確認しよう
僕の場合は、マンションの売却が決まってから決済までの間に2か月間ほどの期間があったので、余裕をもって手続きのスケジュールを組むことが出来ました。
手続きの進行をタイムラインで表すと、大体以下のようになりました。
- マンション売買契約:5月中旬
- 銀行に電話し、手続きの概要を聞く:5月下旬
- 銀行に電話をし、手続きの日取りを決める:6月上旬
- 銀行でローンの返済手続き:6月中旬
- ローンの返済予定日:7月中旬
このようなな流れて手続きをするように決めましたが、ローンの返済手続きの日と、ローンの返済予定日は平日に設定することになります。銀行の営業日に銀行に出向く必要がありますので、僕の場合は有給休暇を取って銀行に行くこととなります。
返済手続きの際に必要なもの
ローンの返済手続きの際に必要となった持ち物は次のとおりです。
- 物件の売買契約書
- 銀行の預金通帳
- 銀行印
- 実印
これらを持って、あらかじめ予約した朝10時に銀行に向かいました。
手続き自体は一時間程度で済む簡単なものでしたが、僕の場合は普段使いの銀行とは異なる銀行でローンを組んでいました。そういう背景から、剰余金の返却口座として普段使いの銀行の口座を指定したので、銀行口座のわかるものを持って行く必要がありました。
また、決済が行われた後、銀行から届く書類を受け取ることを考えますと、新居の住所を控えていくことをお勧めします。僕は控えていかなかったので、その場で調べる必要が生じました。
皆さんも下記二点は盲点なので、必要に応じて準備していきましょう
- 普段使いの銀行口座がわかるもの
- 新居の住所
ローンの返済手続きで書く書類
ローンの返済手続きではたくさんの書類を書きます。
- 全額繰上返済依頼書:
こちらがメインの書類です。状況によってはこれだけ書けば充分です。 - 抵当権抹消委任状:
売却する物件にはローンを利用している銀行の抵当権が設定されているのですが、ローンの全額返済と同時に抵当権を抹消する手続きを司法書士に依頼するのに必要となります - ローンネット解約書:
これは僕だけかもしれませんが、別な銀行からローン返済金の引き落としをしていたので、それを止めるための書類です。 - 銀行口座解約申込書:
ローンの返済が終わったら、こちらの銀行の口座は解約する予定ですので、解約申込書を書きました。一般的なメガバンクから借りている場合は解約する必要がありませんが、僕の場合は、遠方の地方銀行の口座を持ち続けても仕方がないので、解約しました。
上記のような書類に氏名や住所を書く手続きに、だいたい1時間くらいかかりました。
そのほかの手続き
前段に書いた返済のために必要な手続きを終えたうえで、実際の決済日を迎えることになりますが、その前に、司法書士が物件情報を銀行の担当者と読み合せる作業を行うとのことでした。
物件情報の読み合わせは司法書士が主体となって行うため、僕が手配をする必要はないものの、銀行に対して、どのような司法書士が読み合わせを行うのかなどの事前の連絡はしてほしいとのことでした。
銀行ローンの返済決済
ここまでの手続きを取ったうえで、いよいよローンの返済決済の日を迎えるわけですが、僕の場合は、マンションの売却と購入を同時に行っているため、大変忙しい決済日となります。
詳細については「マンション売却後の手続きについて(後編)」に譲るとして、ここでは、一日のアウトラインだけ示しておきます。
- 買主から売却代金が振り込まれる
- 振り込まれた売却代金でローンの返済を行う
- ローンが全額返済されたことを証明する書類(完済証明)をもらう
- 完済証明を新たな銀行に送る
- 新しいマンションのローンが実行される
- 新しいマンションの鍵の引き渡しが行われる
これを一日でやるのですから、大変目まぐるしいのですが、こちらについてはまた改めて書くことにします。
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