住まいを探すのに、沿線や立地、部屋の広さ、間取りなど様々こだわるところはありますが、ゴミ置き場について確認する方はあまりいないのでは?
今回はゴミ置き場に着目してみます。
目次
分譲マンションのゴミ置き場は誰のモノか?
誰のモノかって、そりゃ分譲マンションの共用部についても、マンションオーナーの共有物に決まっています。しかし、マンションのゴミ置き場の管理は管理会社や、管理会社から派遣されてきた管理員が行っていますので、管理会社のモノのように見えてしまうのも事実です。
これはすべての前提となることですが、マンションのゴミ置き場はマンションオーナー(区分所有者)のものであって、その使い方を定めているのも、オーナーで結成する管理組合が決定する管理規約であることに注意しましょう。
ゴミ置き場でのルールが気に食わないからと言って、管理会社に苦情を言うのはお門違いです。
ゴミ置き場の使い方のルールを確認しよう
分譲マンションのゴミ置き場の場合、「24時間ゴミ置き可能」というルールを採っていることが多くあります。ただし、この24時間。良く調べてみると、「ゴミの日に限り24時間」、つまり、決められたゴミ回収日の24時間前から利用できるという場合と、一年365日のいつでも場合が考えられます。
どちらのルールが正しいのかについては、マンションごとに違いますので、マンションの管理規約かゴミ置き場の利用細則を確認しましょう。
ゴミ置き場のスタイル
マンションのゴミ置き場は、屋外に設置されているケースと、屋内に設置されているケースがあり得ます。
屋外に設置されている場合、多くは、マンションの前庭や側面にスペースが切られていて、その場所に大きなダストボックスが置かれているケースが多くあります。
屋外設置の場合、24時間利用可能であることは少なく、ゴミの回収日の朝から利用可能というルールであることも多いので、留意しましょう。
また、鍵のないセキュリティエリア外にあるゴミ置き場の場合、マンションの住人以外の人がゴミを捨ててしまうこともあり得ますし、マンション外の人にゴミを荒らされる可能性があることにも留意しましょう。
昨今の新築マンションの場合は、屋内にゴミ置き場があることがほとんどです。屋内と言ってもいくつかのパターンが考えられますので、いくつか見学のポイントを挙げます。
何か所あるか
マンションの配棟にも依りますが、複数棟のマンションの場合、各棟にゴミ置き場が配置されていることがあります。また、タワーマンションなど高層の建物の場合、各階にゴミ置き場があるケースがあります。
ゴミ置き場までの動線
自分の住戸からゴミ置き場までの動線を確認します。
一般的な小規模マンションであれば、ゴミ置き場は一箇所であることが多く、通常は1階に設置されています。つまり、上階に住む場合は、ゴミ置き場まで行くのにエレベーターを使うことになります。
365日24時間利用可能なゴミ置き場であれば心配ありませんが、万一、ゴミ回収の当日にゴミ出しが必要というルールの場合、該当の曜日の朝には、エレベーターがゴミ出しで混雑することがあるかもしれません。
ゴミ置き場の上には何があるのか
通常は部屋(住戸)があります。
よほど土地に余裕があれば、ゴミ置き場だけがマンションから独立していることもあるかもしれませんが、都心部のマンションであれば、1階のゴミ置き場の真上には住戸があることが普通です。
ゴミの上に住んでいるというのは、あまり気分の良いものではないかもしれませんが、気分の問題のほかに注意すべきは、臭いと音です。
臭いについては換気ダクトがどこを通っていて、マンションのどの部分に臭気が排出されているのかを確認する必要があります。排気ダクトが屋上まで伸びているため、ゴミ置き場に近い2階よりも最上階の方が臭気の影響を受けるというケースもあり得るので確認が必要でしょう。
また、音については夜中にゴミを捨てに来る人が立てるドアの開閉音がポイントです。ドアの位置をよく確認しておきましょう。
ゴミ置き場の広さ
マンションの住戸数に応じて、十分な広さのゴミ置き場が確保されているかどうかを確認します。
特に、分別のしかたは地域によって異なりますが、分別の品目ごとに場所を分けて置くことが出来た方が便利なため、分別ルールに応じた広さが確保できているかも確認したいところです。
運び出しの動線
365日24時間利用可能なマンションのゴミ置き場には、いつでもゴミ出しが出来ますが、ゴミ回収の日の朝に出勤してきた管理員が、回収しやすい道路に面したスペースまで、ゴミを運び出します。
この、ゴミの運び出しの動線やスペースがどのように設計されているのかを確認するのも大事です。
主に、マンションのメインエントランスとの関係性を見るのが重要で、ゴミの回収日が来るたびに、エントランスのそばに、運び出したゴミが一時的にでも山積みになるような場合。あまり想像したくないですよね。
ゴミ置き場一つとっても、マンションの設計者の指向性が見える重要なポイントがいくつもあります。
是非、マンション見学の際には、ゴミ置き場にも着目して見学してみましょう。
コメント